★前回のあらずじ
非モテ仲間だったはずの竹内が、多くの女性と遊びはじめたことを知ったMAX。飲み会の流れで恋活アプリの存在を知り、竹内がアプリで知りあった女性とヤッたことを告げられ、登録への一歩を踏み出すのであった。
目次
Facebookでバレるわけにはいかない。ビビりながらペアーズに登録してみた
翌朝、不思議と寝不足や二日酔いが残ることもなく、私は急いで家に帰った。
ノートPCを立ち上げ、恋活アプリについて検索するといろいろな情報が分かった。
- 登録にはFacebookアカウントや身分証明書が必要
- 登録は無料だけど、メッセージのやり取りは有料
- いいね!を送って、いいね!が返ってくると会話ができる
- 婚活ではなく、恋活が正しいらしい
その他にも、竹内が言っていた「出会系とは違う」といったことなども書かれてあった。
MAX「Facebookアカウントを連携するのか…」
正直この部分はかなり抵抗があった。ほとんど使っていないとは言え、友人や会社の同僚と繋がっているし、万が一バレたらどんな目で見られてしまうのか。間違った投稿を避けるため、Facebookとその他のWebサービスの連携はことごとこ切ってあるし、いいね!を押したことすらもない。
しかし、そうはいってもFacebookを使わなければペアーズには登録できない。
私は「Facebookは認証以外に使われない(投稿画面に出ることはない)」という公式サイトの言葉と、実際に使っていた竹内のFacebook画面にペアーズの痕跡が見当たらないことで、無理やり自分を納得させた。

ペアーズの公式サイトを開くと、デカデカとFasebookを使った登録ボタンが表示されていた。
MAX「登録無料…Facebookには一切投稿されません…か。
あっ、居住地を選ぶ必要があるのか。」

デフォで『東京』になっていた居住地を『福岡』に変更し、ボタンを押した。

MAX「さっそくFacebookの認証が必要みたいだな」
数年放置し続けていたせいか、認証に3度失敗することでようやくログインすることができた。

どうやら公開プロフィールや友達リスト、交際ステータスなどFacebookアカウントに登録してある情報を使われるらしい。かなり抵抗はあったが、ペアーズがFacebookに登録されることはないという下の注意書きに自分を納得させ、次に進んだ。

MAX「これはヤリモクとか既婚者を排除するためのやつかな?」
事前に調べておいた情報によると恋活アプリは出会い系に近い媒体なこともあり、ヤることだけを目的にした男もいるらしい。そういった輩を排除するための策なのだろう。

MAX「なるほど、これで知り合いにバレることはないのか。
まあFacebookで繋がっている異性なんてほとんどいないからいいんだけど。」
若干のむなしさを感じながら、次の画面に進んだ。


あとは、お問い合わせにメールアドレスを使うことや生年月日情報を使うことの確認だけだった。
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【ちょっと一息 ~ コラム】
ペアーズでは異性にいいね!を送り、ありがとう!が返ってくるとマッチング成立、つまりメッセージ交換が開始されます。プロフィールをしっかり埋めていた方が相手からの反応もよく、イケメンや美女でさえもプロフィールが薄いと業者と怪しまれてしまういます…!
MAX「やっぱりネットだから、相手の素性って気になるよなぁ」
せっかく恋活するなら彼女ができなければ意味がありません。なんならマッチングできなければ話になりません。どれだけ詐欺写したところでプロフィール写真だけで釣るのは難しいので、しっかりと考えましょう。
ここではスクショを交えながら、実際にMAX君が登録した様子を紹介していきたいと思います。
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先ほどのメールアドレスや生年月日情報の確認画面から進むと、プロフィール設定画面へと進んだ。ニックネームはデフォでイニシャル(竹内MAXという名前なら「MT」のような)になっていた。
MAX「ニックネームはこれでいいな。本名は仲良くなった人だけに教えればいいし。
写真はまだ設定したくないな…とりあえず他の人がどんな感じか見たいし。」
というか、そもそも自分の写っている写真をほとんど持っていない。友人と映っている写真はあるが、加工の手間もあったのでプロフィール写真は未設定のままで進んだ。
『メイン写真が未設定です。このまま進みますか?』という注意が表示されたが、そのまま「はい」を押した。

身長なんて必要あるのか?とも思ったが、背の高い男の方が人気だという話は聞いたことがある。嬉しいことに私は身長が175cmあるので、この点で悪い評価はもらわないだろうと妙に安心した。

結婚を前提にした相手を見つける場合、女性は職業や年収を重視するというのは有名な話だ。正社員であり、世代年収の平均ぐらいはもらっているので、この点も大丈夫だろう。
MAX「しかし、『経営者・役員』なんて属性の人はアプリ上に存在するか?俺が女性だったらヤリモクや一緒にいて疲れそうだなと思ってスルーするぞ…
というか、それだけの地位があるのならリアルでの出会いの方が多そうだけど。」
そんな独り言をつぶやきながら、次の画面に進んだ。

休日はサラリーマンらしく『土日』を選択した。

MAX「実家暮らしだけど評価悪くなりそうだなぁ…」
時々「実家暮らしをしている男はムリ」という話を聞くが、ここで偽ってもいずれはバレることなので実家暮らしを選択した。弁解しておくと、学生時代は1人暮らしをしていたし、家事全般で困ったこともない。むしろ部屋を綺麗にしておくのが好きなので、掃除や洗濯、洗い物などは毎日きっちりこなしていた。
今実家で過ごしているのも、特別一人暮らしをする理由がないからであって、彼女ができればすぐにでも同棲を始めたいとも思っている。しかし、『女性からの評判が良くない』という噂が何となく実家暮らしということに罪悪感を感じさせるのであった。

タバコに関する選択画面がこのタイミングで出てくるのは少し驚きだった。女性側の設定画面がどうかは分からないが、おそらく喫煙男性を嫌う女性の数が多いので、重要な項目としてこのタイミングで出てきたのだろう。
もちろん私はタバコを吸わない(吸う女性もあまり得意ではない)ので『吸わない』を選択した。

結婚どころか彼女すらいた経験がほとんどないので、一瞬で『独身(未婚)』を選択した。

正直結婚に関してはあまりイメージできていないが、年齢的には30歳までに結婚したいので『2~3年のうちに』を選んでおいた。おそらく私と同じように30歳になるまでに結婚をしたいという女性は多いはずなので、この点では意見が合うと思ってもらえるはずだ。

男にとってはこの項目が一番大切だろう。少し盛りたくなる気持ちをおさえつつ、正直に現在の年収『400~600万円』を入力した。
恋愛に関して年齢を気にしたことはないが、30歳以上の方だ2~3年待たせてしまうのは申し訳ないので『30歳以下』を選択。下も何歳でもいいが、若すぎると価値観が合わなそうなので22歳以上を選択。
MAX「社会人なら常識もあるだろうし、話も合いやすそうだ」

近場に住む女性の方が現実的なので、ここでは『福岡』を選択した。

ここまでで選択方式のプロフィール設定が終わった。おそらくFacebookでログインをして20分ほどしか経っていないだろう。ただ、これから知らない女性と知り合えるかもしれないとういうドキドキ感で、全く疲れてはいなかった。
むしろ、ここからが本番だ。
はやる気持ちを抑えつつ、いよいよペアーズがはじまった。
確実にマッチングするために1時間以上悩んだプロフィールの設定
『まずは気になる人にいいね!を送ってみましょう』
私にとってこの言葉は、まるでテーマパークの入り口にある「ようこそ○○へ!」のように素晴らしいものに見えた。
MAX「いよいよここから俺の冒険がはじまるのか…」
妙な期待感と高揚感を持ちつつ、どこか冷静でいようとする自分が「まずはプロフィールを作り込むことが近い道だな」といった分析をしながらペアーズを開いた。

おそらく先ほど入力した情報を元に表示されているであろう女性の顔写真たち。特に何も修正していない写真を載せている人からスタンプで顔の一部を隠す人、遠目で撮影している人、動物や風景の写真にしている人など、今まで経験したことのない異様な感覚で女性の写真を見ていき、恐る恐る個人のページへ飛んでいく。
MAX「え…かわいい子めっちゃ多いじゃん」
ここでお見せ出来ないのが非常に残念なぐらい、かわいい子が多いことに驚いた。正直私と同じく恋愛に悩んでいる人ばかりが集まっていると思っていたので、容姿の整っている女性は利用していないと予想していた。
しかし、その予想は嬉しい方向に大きく裏切られたのである。
もちろんまだメッセージ交換をしたわけではないので、サクラの可能性も捨てられない。しかし、いくら性格など内面で判断するといっても外見を完全に捨てることはできないはずだ。リアルでは口に出さないだけで、あなたもきっとそうですよね?
MAX「せっかくやるなら、できるだけ1人でも多くの女性と会話してみたいぞ」
予想外のかわいい子の多さに、プロフィールづくりへの熱が一層高まった。
女性も写真を重視する!顔写真の設定(所要時間10分)
『人の印象は出会って5秒以内に決まる』というのは心理学では有名な話。そのためにトップの営業マンは常に清潔感を出し、笑顔を絶やさないようにしている。
恋活アプリでもその状況は変わらないだろう。今の私のように女性が自由に好きな時にチェックする、と考えると、顔写真の重要性はとてつもなく高い気がしてならなかった。いわば『私』という店の顔。受付嬢や営業マンに匹敵する気がしてならなかった。
スマホに保存されてある数少ない友人との写真の中から雰囲気の良さそうなものを2~3枚厳選し、友人の顔を見えないように加工していった。写真の加工は初めてだったが、まさかこんなにツールが豊富で簡単に修正できるとは思わなかった。世の中の詐欺写にイマイチ実感を持てなかったが、この時やっと腑に落ちたような気がする。
一番自信のある写真をメイン写真に設定し、残りをサブ写真に設定した。どうやら審査があるようだが、私の写真はいたって普通だったので、設定から5~10分ぐらいで反映された。
中身がいいと反応率もアップ?自己紹介文の設定(所要時間50分)
ペアーズで自分の内面をアピールする部分がこの自己紹介文だ。自己紹介文がとにかく大事だということはいろいろなサイトに書かれていたので、とにかく真剣に考えた。
MAX「おー。コツとか例文も見れるのか」
ありがたいことに、自己紹介文は簡単に作れるようにコツや例文が用意されていた。特にありがたかったのは同性の自己紹介文を確認できる仕様だ。どうやら実際に利用している同性の自己紹介文をランダムで4人分表示してくれているらしく、とても参考にしていただいた。
男性は今風の大学生っぽいオシャレ系からTシャツ1枚に少しヒゲの生えたちょい悪っぽそうな人までいた。おそらく彼らが女性からの人気が高く、ペアーズがおすすめする男性たちなのだろう。
しっかりと参考にさせてもらいつつ、自分流の自己紹介文を作っていった。


コミュニティの参加や細かいプロフィールの設定(所要時間20分)
時間はすでに17時をまわっていた。二日酔いにならなかったとはいえ、ソファーであまり良くない体勢で寝ていたことで疲れが残っており、そこに自己紹介文の作成も重なって、さすがに疲れてきた。
しかし、どこかで手を抜けば私のような男に女性が見向きをしてくれると思えない。自分を奮い立たせ、残りのプロフィールを埋めていった。
コミュニティは本当にたくさんの数(おそらく1000以上)あった。私は野球や映画、旅行が好きなので、それらのコミュニティに参加した。
残りのプロフィールは兄弟の有無や子供は欲しいか?など簡単な項目ばかりだったので、埋められるものは全て埋めた。
MAX「これで下準備は完璧だ…!」
時間をかけて作り上げたこともあり、妙に自信が沸いていた。この時ばかりは本気で彼女ができそうな気がしていた。
MAX「うまくいけば数ヶ月で…(グフフ)」
そんな下心を前面に出しながら、気になる女性にいいね!を送り始めた。
【第1話】本気で彼女を作りたくてペアーズに登録してみた【そもそも恋活アプリとは?】 ← 前回 | 次回 → 【第3話】さっそくマッチング!?美女か業者の分かれ道